2016年10月28日(金)、大学SDご担当者や組織変革にご興味のある大学職員の方々を対象に
QuonAcademy「
組織風土変革のすすめ~脱・指示待ち!自律型職員人材に求められる
マインドセットを育む~」セミナーを開催いたしました。
SDを担当される大学職員の方々からは、学内で積極的に研修を導入するも、
「研修の効果が一過性で終わってしまう」、「知識や技能を向上させても行動の変容に
なかなかつながらない」といったご相談をいただくことが多くありました。
こうしたお悩みを受けて、今回のセミナーでは、知識・技能の強化ではなくマインドセットに
焦点を当て、マインド変容に関する諸理論やトレーニング手法を体感的にご理解いただきました。
マインドセットは、性格やこれまでの環境などによって培われた自身の価値観や判断基準、
考え方の枠組みに影響を受けます。組織の変革を進めるためには、思考の枠組みを起点に
マインドセットの変容を促すことを通じて、課題を自律的に設定し達成しようとする人材を
育成していく必要があります。
セミナー前半は、自分自身を理解する方法として、「ディルツ・モデル」を用い、
信念やスキル、行動、環境の4つの側面から自身の振り返りを行いました。
さらに「免疫マップ」のフレームワークを使い、行動を試験的に変えてみることにより、
思い込みや信念がどのように変化をしたか、またそれが妥当であるかを検証する手法を
ご紹介しました。
後半はご自身を取り巻く環境や、立場によって固定観念や考え方、行動などが大きく
異なることを「権力格差シュミレーションゲーム」で体感的にご理解いただき、
その振り返りをダイアログ(対話)形式で行いました。
マインドセットの変容は、職員個々人を成長させるだけでなく、組織を成長させるうえで
重要な要素であり、組織改革への第1歩となります。
今回のセミナーを通して、自身が無意識に問わられていたマインドセットの枠組みに気付き、
それをいかに変えていくのか、またどのように変化させることができるのかを感じて
いただけたのではないかと思います。
鈴木講師は、特定非営利活動法人 日本プロジェクトマネジメント協会 平成28年度優秀講演賞を受賞し、
具体的な例や実際の体験を取り入れたアクティブラーニングを基本とした講座を提供しています。
今回のような異文化理解をはじめ、また価値観の多様化が進む社会で日常的に発生する意見対立や
もめ事に対し、当事者がコミュニケーションを通じて問題を解決していく「コンフリクト・マネジメント」の
理論にもとづく研修を数多く担当しています。
【参考】月刊「人材教育」2016年7月号
「
コンフリクトを回避せず解決する基本と真髄とは」
その他、フォロワーシップ、苦情相談対応、組織活性化など、
学内での研修実施をご検討の際はお気軽にご相談ください。
<参加者の声>
○ 同じ情報を見ても捉え方が違い、複数で話し合うことで新しい答えが見えてくることが
あることを体感した。少数意見でも正しいことがあり、対話により違う枠組みを
認識していくことの重要性を感じました。
○ 自分が「こうしなければならない」という固定観念にとらわれていることに気が付いた。
○ 自分を振り返る作業は思っていたよりも大変でしたが、様々な手法の紹介があって
勉強になりました。日頃あまり触れない内容で、楽しみながら受講することができました。