概 要 |
18歳人口の減少により激しさを増す大学同士の競争に生き残ると共に、各大学が今後さらなる継続的な発展をし続けていくためには、大学で実際に行われている状況を客観的に調査し、あるべき姿とのギャップを把握したうえで、適切なアクションを取っていく、いわゆるPDCAサイクルを組織的に回していく必要があります。 IR(インスティトゥーショナル・リサーチ)は、教育・研究・経営の現況を調査分析し意思決定権者に報告を行う、PDCAサイクルに欠かすことのできない基盤活動と言えます。 しかしながら、各大学においては十分な「ヒト・モノ・カネ・時間」を確保できない状態のところも多く、かつデータを収集するための学内ルールの未整備や、大学におけるIRおよびIR担当者の不明確な役割、そして実質的な機能のための運用ノウハウの不在など、様々な課題が存在しています。
このような現状を踏まえ、本セミナーでは、 「時間が取れないけれども、IRの勘所だけでも押さえておきたい」 「資源が限られているけれども、IRってお高いソフトとかシステムとか必要なのでは」 「いきなりIRを担当しろと言われたけれども、どうすれば良いかわからない」 等々の“声ならぬ声”にお答えできるような、コンテンツをご用意いたしました。
本コンテンツは、おおよそ以下のような内容となっております。 ① 現在の大学を取り巻く環境および大学におけるIRを概観し、IRについての問題意識を共有していきます。 ② そのうえで、IRの中核的機能とも言える「データ分析の超初歩」に特化した内容を扱い、データ分析に対する親和性を高めることをめざします。具体的には無料ソフトのjamovi(https://www.jamovi.org/)を利用し、大学内に関する仮想データをもとに「データを見て、体感する」を実践していただきます。
高価なシステムを導入して、高度な分析をするのではなく、フリーソフトによってごく簡便なデータ分析およびレポーティング業務ができるようになること、お忙しい教職員が、短時間でIRのエッセンスに迫れることを目指しました。受講後には、受講者各々が自大学において何から取り組んでいくか、具体的なイメージを持ち帰っていただける内容です。
※会場は変更となる場合がございます。 |
詳 細 |
予定(変更の可能性があります)
0.イントロダクション ・講師自己紹介 ・セミナーの目的・目標・手順
1.IRとは ~その背景・現状・課題~(講義) ・大学を取り巻く環境・IRとは ・大学の経営戦略とIR ・IR諸指標の整理の仕方 ・IRにおける妥当性と信頼性 ・指標の具体化
2.IRのためのデータ分析入門(演習) 1)フリーソフトjamoviの説明と実践 ・jamoviのダウンロード及びインストール ・基本的な使い方 ・データの読込み ・データの定義と加工
2)超基礎編:見て解った気になる!且つちょっと学術っぽさを装える(笑)ビジュアル重視のIR講座 ・データの基本的傾向を把握する;ヒストグラム、棒グラフ、円グラフ、箱ひげ図等 (見た目に拘り、見た目で理解し、且つ学術的に装ってみましょう!) ※併せて、統計数値の算出(平均、分散など)による把握/グラフから読み取れる内容の把握(=これがレポーティングのさわり)も行う。 ・データの関連性を可視化する;散布図(いくつか異なる変数の組み合わせで実感してもらう) ※併せて、統計数値の算出(共分散、相関係数など)による把握/散布図から読み取れる傾向の把握(これがレポーティングのさわり)も行う。 ・質的データの関連性:「クロス表」による分析と傾向の把握
3)応用編のご紹介:R及びRStudioのダウンロード及びインストールと基本的な使い方、データ処理、応用分析
*当日ご用意いただきたいこと* 1)ノートPCをご持参ください。 2)jamovi及びRは、公開されているサイトから無料でインストールできます。受講前までに、ご自身でインストールをしてご参加ください。 ①jmovi : https://www.jamovi.org/ ②R : https://www.r-project.org/ ※PCの要件は、あまり古いものの場合、インストールや起動・動作が遅く、進行に追いつかなくなる可能性もありますのでご注意ください。
|
対 象 |
・IR担当の大学教職員 ・本テーマに関心のある大学教職員 ※特に、 「データ分析はやってみたいけど、私のような素人でもできるのだろうか」 「時間が取れないけれども、IRの勘所だけでも押さえておきたい」 「資源が限られているけれども、IRってお高いソフトとかシステムとか必要なのでは」 「いきなりIRを担当しろと言われたけれども、どうすれば良いかわからない」 と思っておられる職員の皆さん。 |
講 師 |
|
村澤 昌崇 むらさわ まさたか (広島大学 高等教育研究開発センター 副センター長 准教授)
広島大学大学院博士課程後期を単位取得満了退学。広島大学大学教育研究センター助手、広島国際学院大学での講師を経て、2003年より広島大学高等教育研究開発センターに着任、2018年より副センター長を務める。専門は、高等教育論、教育社会学。特に高等教育の数量データを使った計量分析(規模・範囲の適正、構造と機能とその変容、組織・ガバナンス・経営行動・意思決定) に関心を持つ。著書は『大学と国家』など多数。日本教育社会学会、日本高等教育学会理事。
研修講師としては、長年広島大学高等教育研究開発センターの夏の公開セミナーにて登壇し、最新の研究成果を高等教育の現状に即して紹介・解説を行っている他、2018年度からは、大学職員を対象としたIR研修、アセスメントポリシーや学習成果に関するFD研修も行っている。大学の経営・活動指標および計量分析に関して通暁している。 |
|
開講日 |
--- | 【日程A】予定 2021年6月1日(火)13:00~17:00 |
|
受講料 |
【個人単位でお申込みの場合】 11,000円(税込/1名様あたり)
【大学(法人)単位で一括お申し込みの場合】 申込タイプにより異なります 詳細は https://www.quonb.jp/university/sdseminar_info.html |
定 員 |
30名 |
テキスト | 当日配布予定です。 |
申込締切日 |
2021年5月18日(火) |
受講料
振込口座 |
【個人単位でお申込みの場合】 ◆お申込みから7日以内に、下記口座までお振込みください。 三菱UFJ銀行 江戸川橋支店 普通 1045898 口座名義 株式会社早稲田大学アカデミックソリューション
【大学(法人)単位で一括お申込みの場合】 大学窓口担当者様に請求書をお送りいたします。
|
会場 |
早稲田大学アカデミックソリューション 3Fセミナールーム 〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-9-12 https://goo.gl/maps/aP78xqpLWYK2 |
感染症対策 | 弊社では、セミナーの開催にあたって徹底した感染症拡大防止策を講じています。 詳しくは下記のページをご確認ください。 https://www.quonb.jp/info/detail.php?n=0344 |
関連セミナー |
【オンライン】高等教育政策と課題をわかりやすく紐解く 【オンライン】大学職員のための学生対応力向上セミナー 【オンライン】管理職向け課題解決力向上セミナー |
お問合わせ | 株式会社早稲田大学アカデミックソリューション(WAS) QuonAcademy事務局 TEL:03-3208-7866 E-mail:quonb@w-as.jp |